さなぎ観察日記

なにかと大変な息子と娘の子育て日記。この春息子大学生、娘高校生になりましたが、まだまだ日々奮闘中。

はじめまして

先日、むすこが16歳になりました。

彼が産まれる前は、自分の子供を見たら本能的に「かわいい」と思い、劇的に愛したくなるものなのかも知れない、と漠然と思っていました。
でも、実際はもっと複雑でした。

確かに可愛いような気もしたけれど、それ以上にわからない感の方が強かった。新生児時代の彼は眠っている時と母乳を飲んでいる時以外はずっと泣いていました。私にできることは、オムツが汚れていないかチェックすること、母乳を飲みそうかどうか試してみること、泣いている彼を抱いて途方にくれること、この3つしかほぼありませんでした。そしてほとんどの時間、途方にくれていました。ずっとこんなことが続くのか、と思っていました。この、絶え間ない鳴き声の中、いつまで自分はもつだろうかと。

あれから16年。
さすがに泣き続けることはしなくなったけれど、成長にともない、その時々でまた別の困り感が生じました。16年間ずっと迷い、手探り状態。ただ、振り返ってみると、大変だった思い出の合間にキラキラと光る小さな宝石のような瞬間がありました。

彼は中学1年の2学期に入ったあたりで学校に行かなくなりました。そして、昨年の春、高校生になり、週に1度登校、この4月からは週3回登校する予定。
少しずつ、前に歩みだそうとしているむすこ。最近になって、ふと、もしかしたら、彼はあと数年でこの手を離れ、社会に一人で歩き出すという可能性もあるのだと気が付きました。

わが家は、この高1のむすこと、中1のむすめ、それからオットと私の4人家族で、他に2匹の猫がいます。
漠然と、ずっとこの4人と2匹の暮らしが続いていくように思っていたけれど、もう僅かな時間しか残っていないのかもしれない。毎日が精一杯(最近は主にむすめの方が原因)で必死なのだけれど、こんな日々をあとから眺めるとどう映るのだろう。かけがえのない時間だったと思うのではないか、と思うようになりました。

そんなわけで、これからこの日々を記録してみたいと思います。
むすこのことばかり書きましたが、実は目下の悩みはむすめの方。その話はまた今度。