さなぎ観察日記

なにかと大変な息子と娘の子育て日記。この春息子大学生、娘高校生になりましたが、まだまだ日々奮闘中。

整理が苦手

3月中に満開になった桜は連日の高温であっという間に散ってしまい、4月の初めとは思えないような風景になってしまっていますが、ようやく新学期。

ここ数年、学期の初めには「今学期の目標は “忘れ物をしない“ だ!!」と毎回思っている気がします。

…私のことではなく、むすめについて、です。

私も子供の時は忘れ物をよくするほうだったのですが、そんな私から見ても、むすめの忘れっぷりは相当なものです。

小学校のころから「課題だな」と認識していたのだけれど、昨年中学生になり、問題が表面化。
担任の先生から持ち物や提出物の連絡が一元的にされていた小学校時代と比べ、各教科の先生から別々に課題や持ち物の連絡があり、それぞれ個別に対応する中学校になると、かなりハードルが上がります。

身の回りの持ち物(大量に発生するプリント類とか)の管理、伝えられた情報の整理、スケジュール管理などなど、むすめの苦手なことです。

むすめの学校は教室内に個人ロッカーがあり、置き勉(教科書等の学用品を家に持ち帰らず学校で保管)して良いことになっています。
なので、宿題など家で必要なもの以外は学校のロッカーに置いてくるわけですが、まずこれが問題になりました。

整理がうまくできないのでロッカー内がカオス状態になり、本人も何が入っているのか、把握できない事態になるのです。

結果的に宿題のプリントをみつけられない、授業の時に必要なものをきちんと取り出せない。
提出物がきちんと出せないと、学校の先生方から催促されるわけですが、本人も課題をするために必要な副読本やプリント(すでにやってあるものも含む)などがどこにあるのかわからない。
家の方は私が手伝って何とか整理に努めたとしても、学校のロッカーというブラックホールがあるために、そもそも課題のプリント類を自分が持っているのか、なくしたのかもわからない。

そこで、教科ごとにファイルを作り、綴じていくようにしました。でも、そのファイルにちゃんとはさまないので解決せず(適当にいろんな所につっこむ)。
「ちゃんとファイルに入れてね~」と私がいくら家で言って聞かせても、本人の学校での行動は変えられない。

そこで、むすめと相談したところ「袋にざっくり入れるくらいならできるかも」と言うので、袋方式を導入しました。
教科ごとに袋を作り、その教科のものはすべてそこに入れる。プリントはファイルできたらなお良いけど、できそうもなければバラバラでもいいのでとにかくその中に入れて!!と。

袋の表面と側面には教科名を書いて、ロッカーから素早く取り出せるようにしました。
授業中は机の中にも上にも、該当する教科のもの以外持っていてはいけないらしいので、これなら授業の準備も簡単にできるはずです。

しばらくはこれでうまくいっていたみたいでした。

同じクラス内でも、ロッカーがカオス状態の子は他にも何人かいるという話も聞いたので、こういうことで困っているのはうちの子だけではなさそう、とちょっと勇気づけられたり。

むすめの学校は中高一貫校のため、通常の教科書よりもむしろ先生方作成のプリント類を使って授業をすることが多く、むすこが通っていた地元の公立中よりもはるかにプリント類が多い気がします。(もっとも、むすこは中1の2学期初めまでしか学校に行っていないので、実際のところはよくわかりませんが…)

この膨大なプリント類の管理をどのようにやっていくかが、日々の提出物をきちんと出していけるかどうかに影響してくると思われました。

初めのうちはこの「教科別バッグ作戦」でうまくいっていたようでしたが、これには一つ問題があって、一つの袋にはその教科の全部のセットが入っているので、ひとつひとつの袋が結構重いということ。
テスト前など複数の教科のものを持って帰ったり持って行ったりすると、かなりの重量です。その結果、なし崩し的にプリントやノートをバラで持ち運ぶことになり、また迷子のプリントが続出…

私もフルタイムで仕事をしているので、夜に帰宅して家事をしながら彼女のプリントの管理を細かく手伝うのはなかなか難しく、無選別のプリントの堆積物が通学カバンの中に増殖していくのに対処しきれないでいました。

3学期になると、むすめ本人もさすがにこれはよくないと思ったのか、自分なりに工夫するようになりました。

仕分けファイルのようなものを買って、「宿題(これから取り組むもの)」「あとは提出だけのもの」「返却されたもの(未整理)」の3種類に分けていれるように。とにかくこのファイルを持っていれば安心、ということらしい。

これまでずっと、整理整頓はママにお任せ~といった態度だったので、これは大きな成長です!

さらに、このファイルに付箋紙を貼り、to do リストのようなものを書いて、終わったら線を引いて消す、ということも自らやりはじめました。
同級生もいろいろ工夫しているのか、それを見て自分なりに取り入れている様子。
3学期はこの方法で大事なものをなくす回数はずいぶん減りました。

ともあれ、自分で工夫して何とかしようとしているところが母としてはうれしい。

あとは、やるべきことの優先順位をつけたりだとか、そういうスケジュール管理がもう少し上手ににできれば…とも思うけれど、これは次の課題です。
そのあたりのことは、この春休み中に少し試行錯誤した部分もあるので、それはまた次回に書くことにします。

むすめの学校は、提出物を滞納しがちな娘のような子も見捨てず、しつこく穏やかに指導してくれます。親としては本当にありがたい限りです。
(学校側は迷惑がっているかもしれませんが…)(^_^;)
こうして優しく見守ってもらえているうちに、身の回りのものの管理ができるようになりますように。

新しい学年が始まりました。今年もがんばろう。